
思いを伝えるなら"いま”しかない
大切な人に「ありがとう」「ごめんなさい」を、つい先延ばしにしていませんか?後悔してからでは遅い理由と、なぜ“今”想いを伝えるべきなのかを解説します。あなたの心を軽くして、大切な人との絆を深めるためのヒントです。
なんだかいつも、心に何かが引っかかっている…。
そんなふうに、伝えたい言葉を飲み込んでしまった経験はありませんか?
「ありがとう」の一言が、照れくさくて言えなかったり。
「ごめんなさい」が、プライドに邪魔されて口に出せなかったり。
その気持ち、本当によくわかります。
実はぼくたち、一番伝えたいはずの言葉を、一番身近な人にほど、先延ばしにしてしまうのかもしれませんね。
今日は、「思いを伝える」ということについて、その大切さと、なぜ「今」でなければならないのかを、ぼく自身の少しパーソナルな経験も交えながら、あなたと共有していきたいと思います。
「そんなこと、わかってはいるんだけど、なかなか…」
そう感じている方も、ご安心ください。
この記事を読み終えるころには、あなたの心の中にある温かい言葉を、大切な人に届けたいと、きっと感じているはずです。
それでは、はじめていきましょう
目次
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後悔はいつも、あとからやってくる 😢
「人生っていうのは、あとから気づくことばっかりである」
以前、誰かがそう言っているのを聞いたことがあります。
あなたにも、そう感じた経験はありませんか?
「もっと時間があれば、たくさん話ができたのに…」
「あのとき、もっと素直になればよかった…」
そう悔やんだときには、もうその相手はこの世にいなかったり、会えない場所へ行ってしまったり。
ぼくたちの心の中には、そうやって伝えられなかった言葉が、いくつも眠っているのかもしれません。
実は、ぼくも2年前に祖母を亡くしました。
突然のことでした。
そのとき、僕の胸を締め付けたのは、悲しみと同時に、伝えきれなかった言葉への後悔でした。
「また今度、ゆっくり話を聞きに行けばいいや」
「いつでも会えるんだから」
そんなふうに、未来へ先延ばしにしていたたくさんの「ありがとう」が、行き場をなくして心の中に溢れたんです。
多くの後悔は、「また今度言えばいいや」「明日伝えればいいか」という、未来への小さな先延ばしから生まれるのではないでしょうか。
この「また今度」という言葉、実は、僕たちの心を縛る、とても強力な罠なのかもしれません。
なぜ、私たちは「また今度」と言ってしまうのか? 🤔
わかっているはずなのに、なぜ僕たちは大切な言葉を先延ばしにしてしまうのでしょう。
一番伝えなければいけない言葉を、一番身近な人たちに伝えられないのは、一体どうしてなのでしょうか。
そこには、大きく分けて2つの「思い込み」が隠れているような気がします。
原因①:「当たり前」という名の錯覚
一つは、「当たり前」という思い込みです。
- 家族がそばにいること
- パートナーが目の前にいてくれること
- 友人といつでも話せること
その日常が、明日も、明後日も、ずっと続くと心のどこかで信じ込んでいるんですね。
だから、「ありがとう」も「ごめんなさい」も、いつでも言えるチャンスがあるかのように錯覚してしまう。
でも、本当にそうでしょうか?
「とはいえ、毎日顔を合わせていると、わざわざ言うのも…」と感じますよね。
その気持ちは、すごく自然なことだと思います。
ただ、ほんの少しだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
その「当たり前の日常」は、本当に明日も保証されているのでしょうか。
ぼくたちは、いつ、どんな形で大切な人と離れることになるか、誰にも予測することはできません。
人生は、ぼくたちが思うよりもずっと不確かで、儚いものの上に成り立っているのかもしれないのです。
原因②:「心の壁」という名のプライド
そして、もう一つの原因は、照れくささ やプライドという「心の壁」です。
これは、関係が近ければ近いほど、高くて厚い壁になってしまうから不思議ですよね。
たとえば、あなたを育ててくれたご両親。
心の中では感謝の気持ちでいっぱいなのに、いざ面と向かうと、わざわざ言うのは照れくさいな…なんて思ってしまう。
「言わなくても、わかってくれてるだろう」と、心の中にしまい込んでしまうことは、僕にも経験があります。
あるいは、一番身近なパートナー。
些細なことで喧嘩をしてしまって、「あぁ、言い過ぎたかもな…」と反省しているのに、意地を張って「ごめんなさい」が言えない。
気まずい空気の中、「明日になれば、相手も忘れてくれているだろう」なんて、自然消滅を期待してしまう。
正直に言うと、これはぼくもよくやってしまいます…。
他にも、昔お世話になった恩師や、力を貸してくれた友人。
「改めてお礼を言いたいな」と思いながらも、日々の忙しさに紛れて、「また今度」が「いつか」になり、その「いつか」は、なかなかやってこない。
「今さらそんなことを言っても…」という気持ちが、僕たちの素直な言葉を邪魔してしまうんですね。
そのプライドは、後悔よりも価値がありますか?
ここで、もう一度自分自身に問いかけてみたいのです。
ぼくたちが守ろうとしているそのプライドは、思いを伝えられなかった未来の後悔よりも、本当に守る価値があるのでしょうか?
後悔という感情は、いつも過去につながっています。
「あのとき、ああすればよかった」という、もう取り戻せない時間への嘆きです。
でも、僕たちが生きているのは、「今、この瞬間」だけなんですよね。
だからこそ、僕たちは「今」を大切にしなければいけない。
それは、未来のために何かを我慢するということだけではありません。
「今、感じている気持ちを、今伝える」ということでもあるんです。
感謝を伝えるなら、今。
謝罪を伝えるのも、今。
大切な人が目の前にいる。
その奇跡に近いような時間の中で言葉を交わすこと以上に、確かなことはありません。
「明日言えばいいや」
もし、その考えが頭をよぎったら、少しだけ立ち止まってみてください。
明日のあなたは、今日とまったく同じ気持ちでいられるでしょうか。
そして、その思いを伝えたい相手は、明日も必ず、あなたの前にいてくれるでしょうか。
その答えは、誰にもわからないのです。
心が動いた「今」こそが、唯一のタイミング 🕰️
心が動いたそのときこそが、言葉を伝えるべき、唯一のタイミングなんです。
「ありがとう」が湧き上がってきた、そのときに。
「ごめんね」が込み上げてきた、そのときに。
そう思ったときにすぐ行動すること、気持ちを伝えること。
それは、未来の後悔から自分自身を救う、最もシンプルで、最も確かな方法なのだと、ぼくは思います。
言葉は、伝えることで、初めて意味を持ちます。
それは、相手のためだけではありません。
あなた自身の心を、温かく、そして軽くするためでもあるんですよ。
さあ、あなたの言葉で思いを伝えよう 💌
もし、この記事を読んで、あなたの心に思い浮かんだ人がいるなら。
伝えたい言葉が、少しでも浮かんできているのなら。
ぜひ、行動に移してみてください。
「でも、どうやって伝えたら…?」
そう思いますよね。
難しく考える必要は、まったくありません。
STEP1:大切な人を一人、思い浮かべる
まずは、あなたの頭の中に、一番大切な人の顔を思い浮かべてみてください。
ご両親、パートナー、お子さん、友人…どなたでも構いません。
STEP2:心に浮かんだ言葉を確かめる
その人に対して、今、どんな気持ちが湧いてきますか?
「いつもありがとう」「この前はごめんね」「大好きだよ」
どんな言葉でも大丈夫です。
STEP3:あなたの声で、あなたの言葉で伝える
もし、その人が目の前にいるなら、今すぐ。
遠くにいるなら、電話をかけてみてください。
電話が緊張するなら、短いメッセージでも構いません。
大切なのは、あなたの声で、あなたの言葉で伝えることです。
そうすれば、あなたの心も、そして相手の心も、きっと少しだけ温かくなるはずですから。
まとめ
さいごに、この記事のポイントをまとめておきましょう。
✅ ぼくたちは「また今度」と、大切な言葉を先延ばしにしがち。
✅ その原因は、「当たり前という錯覚」と「プライドという心の壁」にある。
✅ 当たり前の日常は、決して保証されたものではない。
✅ 心が動いた「今」こそが、思いを伝える唯一のタイミング。
✅ 今すぐ伝えることが、未来の自分を後悔から救う最善の方法。
大切なのは、あなたの心に生まれた温かい気持ちを、素直に、正直に、分かち合うことです。
ぜひ、あなたの生活の一部に、「今、伝える」という習慣を取り入れてみてくださいね。
さいごまでお読みいただき、本当にありがとうございました。